第55回映画を楽しむ会の開催(お知らせ)

上映作品:『舟を編む』 (2013年公開)

(2時間13分  石井裕也監督)

「映画を楽しむ会」より、第55回上映作品『舟を編む』(2013年、石井裕也監督、2時間13分)について、会報ではスペースの都合でご紹介出来ない映画の内容を以下お知らせします。みなさまの参考にしていただき、もし、興味を抱きましたら、11月30日(木)1時半上映開始となりますので、はじめてでも、久しぶりでも、お気軽にお越しください。

  • 日 時:11月30日(木)午後1時30分開会
  • 会 場:日野春学舎「談話室」
  • 参加費:無料(飲み物などは各自ご持参ください)
  • 問い合わせ先:中村研一(090-9975-3571)若月雅英(32-8008)
    秋山幸子(090-7637-7356)秋山輝雄(090-2749-9660)

大きなスクリーンで、みんなで一緒に映画を観るときは、テレビやパソコンの小さな画面で観る場合とは違った味わいと醍醐味があります。映画は大画面で鑑賞することを前提に制作されていますので、没入感を感じる大きなスクリーンの映像、身体を震わせる立体音響の設備が整った映画館で観るのが、理想ではないでしょうか?

さて、今回上映する『舟を編む』について、いくらか説明させてください。原作は三浦しおんの小説『舟を編む』(2012年に本屋大賞を受賞した小説)で、脚本は映画監督、俳優もこなす渡邊謙作。本作の脚本で、日本アカデミー賞最優秀脚本賞に輝いています。そしてメガホンを取ったのは、1983年生まれの若手監督、石井裕也です。彼は『舟を編む』で、第37回日本アカデミー賞において、最優秀作品賞と最優秀監督賞をはじめ6冠を制覇、アカデミー外国語映画賞の日本代表作品にも選ばれました。

こうしてみると、出演者はもちろんですが、制作スタッフのみなさん、筆者が属する団塊の世代からみると、子どもたちの世代ですね。そんななか、映画で引き締め役を果たしているのが、我々世代にはおなじみの加藤剛です。辞書つくりの指南役で、ことばの奥深さを若い編集者たちに教え伝えていく老学者。加藤剛晩年の渋く慈愛溢れる演技がひかります。

そして、物語の中心は、若い辞書編集者、変人扱いされている馬締(まじめ)光也が、下宿していた女主人の孫娘、林香具矢(かぐや)と出会い、恋に落ちてしまう顛末です。変人らしいアプローチ(巻物紙に恋の告白をしたラブレターを手渡すも、毛筆の崩し文字では香具矢は読めず、彼女を怒らせてしまう、など)で、恋の行方にハラハラさせられますが、ついに、馬締のまじめな純情が通じ、恋愛が成就してやがて結婚へ・・・
(文責;世話人・中村)

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